Seven...YUKI



「俺…本気だから」



「…何がです」



「俺本気で愛莉ちゃんに惚れたみたい」



「迷惑です」



「正直な話実花は親どうしが決めた
カップルなんだよ」



「冗談はいいです」



「冗談じゃねぇよ?
俺も実花もチャラいけど…
家は結構まともでさ?
生まれた時から決められてて破れない。
だから俺はいっつも実花から逃げてた。
そんで他の女と遊んでたけど、
そのたんびに実花がその女をいじめて…。
でも、俺も助けようとはしなかった」



「何でですか…」



「どうでもよかったから?」



真顔で答えた先輩。



「正直、実花のいじめは半端なかった。
けど…それでもその女がかわいそうだと
思ったこと無かった。けど…」



「けど…?」



「愛莉ちゃんは違う」



「…」



「美人だから目をつけたけど…
あの福井丈にも惑わされないで誰にも
染まらず、自分だけの色で生きてる
愛莉ちゃんに惚れてた」



「色…」