急いで髪を整えた。



時間割…大丈夫!



「光輝!行ってき…」



そう言って玄関を出ようとするあたしの
目の前に光輝の腕がのびた。



「姫?お送りいたしましょうか?」



は?



「…ってかなんか言えよ!
言ってるこっちが恥ずいじゃん!」



恥ずいって…自分で言っておきながら。



「…ぷっ…姫?くくっ」



「笑うなら送ってかねぇ!
あぁ!くそっ!」



「あぁ~分かった分かった!
ごめん!送ってくださいじいや!」



「じいや!?俺は執事じゃねぇぞ?」



「いいからいいから。
早くしないと本気で遅れちゃうから~」



そう言いながら光輝を引っ張った。



「わんわんわん!」



「モカ~♪行ってくるねぇ~!」



モカに手をふったあたしは
階段で1階まで降りた。



エレベーターなんて
使ってる時間無いもんね!