Seven...YUKI



あたし、最悪だな。



よく知りもしないで勝手に噂だけで
先輩のこと判断してた…。










あたしはそれから須川実花(スガワ ミカ)
というその先輩と仲良くなった。



相田先輩がしつこくつきまとってくると
助けてくれて、よく行くお店とかも
連れてってくれる。



いつのまにか「実花先輩」って
呼ぶようにもなって、
先輩もあたしのこと「愛莉」って
呼ぶようになった。



あたしと先輩が仲良くなればなるほど
相田先輩も近寄らなくなってきた。



そして月日は流れ、いつのまにか
年を越して3年生は受験モード。



実花先輩はショップに就職だから
いつもどおりあたしと遊んでくれた。



「行ってきま~す」



「あれ?愛莉ちゃん出かけるの?」



「うん。先輩と買い物」



玄関にあるボードのあたしの欄に
“買い物”と記入して外へ出た。



もう2月の下旬。



そろそろ春ものの服がいるっ!
って先輩が誘ってくれた買い物。



先輩といる時間は本当に楽しくて
まるでおねえちゃんができたみたい。