「どういう意味?」
「相田先輩とそういう関係に
なっちゃうと、彼女にさんざん
いじめられるって噂あるし」
「い…いじめって?」
「う~ん…聞いた話だからよく
分かんないけど…。
とにかくひどい目に合うらしい」
そんな…。
あたしは思わずうつむいた。
「あっでも、相手にさえしなければ
大丈夫だって!」
「でも…その仲間達もいるんでしょ?
男の力なんて…」
そう…。
男の子の力ってすっごく強い。
なめたら痛い目にあうのは
あたしよく知ってるもん…。
「まぁ大丈夫。
そんな落ち込むことじゃないよぉ~」
友達は勢いよく背中を叩いて
笑いながら自分の席についた。
何よ~…他人事だと思ってさっ?
でも…本当に気をつけないと…。
って…思ったのに。
「愛莉ちゃ~ん」
また…。



