結構モテるんだもんね…あいつ。
だったら…あたしにあんなことしなくても
相手なんていくらでもいるじゃん。
そう考えたら妙に腹がたってきた。
女子達が騒ぐ場所から離れて
1人席についたけどいらいらは復活。
ったく…あんな奴のどこがいいのか…。
「愛莉ちゃん?」
ん?
見上げると2~3人の男子があたしの
机の周りに立っていた。
「ねぇ、愛莉ちゃんってさぁ~
福井丈のこと全然気にかけてないよね?」
「あ~いうタイプってあんまり
好きじゃないの?」
「え…そういうわけじゃ…」
「え~めっちゃ可愛い!!
ってか…すっごいきれいな瞳してるね~」
そういってあたしの顔に急接近。
思わず目をそらした時に気がついた。
…この人たち3年生だ。
上靴の色が違う。
なんで3年生が1年生の教室にいんの?
「あのっ、やめっ…」



