光輝とデートだ!
ん?…付き合ってないからデートじゃ
ないか…。
付き合うって…あたし
何考えてんだろう…。
「あ、そうだ…」
そう言いながらズボンのポッケから
何か出した光輝。
「雪…これ」
「ん?」
何…鍵?
「家の鍵。ひきとるって決めたんだから
そろそろ作っとかないと大変だろ?
この前作ってきたから」
「あ…ありがと!!」
「え?…いや」
鍵…なんかすっごい彼女っぽくない!?
やばい…すっごい嬉しい。
確かにこの家に住んでるんだから
鍵ぐらい持ってないとおかしいし
この2ヶ月間持ってなかったってのが
おかしくらいだけど…。
すっごい嬉しい!
あっという間に日は流れて受験当日。



