Seven...YUKI



「あなたは松田さまの娘なのですよ!
家に帰りますよ」



「娘!?ふざけないでよ!
娘にあんなことする父親が
どこにいるのよっ!!」



「愛莉。あんまり私を怒らせるな」



何にやにやしてんのよ…。



あたしはあんな家なんて
もう2度と帰らない!



「離してっ!!」



「雪!」



この声…。



声のする方を見ると光輝が
こっちに走ってきてる。



「…光輝!」



来てくれた…あたしのために。



あたしを引っ張った光輝は
そのまま体勢を崩した。



その反動であたしも光輝も
道路に倒れこんでしまった。



「ってぇ…」



「なんだお前!?」



松田が光輝に向って怒鳴ってる。



「おい兄さん。
関係ない奴はどっか行ってくれんか?」



「雪に手を出すな…」