お腹すいたし…携帯忘れたし。
どうしよう…。
あたしは街を歩いてた。
「愛莉」
いきなり呼ばれた名前。
あい…り?
声のする方を振り向くと
車からあたしを呼んでる松田。
やだっ!!
あたしはすぐに走って逃げた。
「愛莉!待ちなさい!」
やだ…やだやだ…助けて!!
光輝助けて!
走って逃げたけど車から
逃げ切れるわけもなく。
逃げてるのはこっちなのに
まるで誘導されてるみたいに
街の大通りからはずれた暗い道に
あたしは入った。
車をとめて追いかけてくる
松田とSP達。
簡単につかまったあたし。
「やめてよ!離して!」
「愛莉さま。おとなしくしてください」



