Seven...YUKI



お腹すいたし…携帯忘れたし。



どうしよう…。



あたしは街を歩いてた。



「愛莉」



いきなり呼ばれた名前。



あい…り?



声のする方を振り向くと
車からあたしを呼んでる松田。



やだっ!!



あたしはすぐに走って逃げた。



「愛莉!待ちなさい!」



やだ…やだやだ…助けて!!



光輝助けて!



走って逃げたけど車から
逃げ切れるわけもなく。



逃げてるのはこっちなのに
まるで誘導されてるみたいに
街の大通りからはずれた暗い道に
あたしは入った。



車をとめて追いかけてくる
松田とSP達。



簡単につかまったあたし。



「やめてよ!離して!」



「愛莉さま。おとなしくしてください」