また寝てる…。 本当に…丈に似てる。 「…丈…」 …何言ってんだろうあたし。 ばか!…丈はもういないのに。 この人は光輝だよ? あっ…起きたかも。 「…光輝…」 そう呼ぶと光輝はあたしに向って 手を伸ばしてきた。 え?…何? 伸びた手はそのままほっぺに触れた。 「…光輝?」 寝ぼけてるのかな…。 「ひ…とみ」 え…。 ひとみ…瞳? そう言ってあたしににっこりした光輝に かっとして頬に触れてた手を あたしは振り払った。 それで目が覚めたのか、 「え…雪?」