Seven...YUKI



家族…。



「ほら、呼んでみてごらん?ほらほら」



呼んでいた新聞をたたんで
あたしにそう言う社長さん。



「…おじさん…おばさん」



「言えるじゃない!今度からは
気軽にそう呼んでね」



「はい…分かりました」



あたしは笑顔でそう言いながら
席についた。



「あら雪お嬢さん。おはようございます。
昨日はよく眠れました?」



「あ、おはようございます。
はい。よく眠れました」



ヨネさんと会話をしているうちに
あたしの目の前に用意された食事。



「雪ちゃん、今日はどうするの?」



コーヒーを飲みながら
そう聞いてきた香奈さん。



「えっと…特に決めてないですけど」



「まぁ、外には出られないし…。
家の中で大人しくしてるのが
一番いいんじゃないのか?
今は冬休みだろうし学校も無いしね」



そう言って一気にコーヒーを
飲み干して立ち上がったお兄さん。



「じゃあ行ってきます。
雪ちゃん、出来るだけ早く
松田のこと解決するから。安心して」