あたしは丈のことを香奈さんに話した。
「…そっか…今年の春にね…。
で?その男の子に似てるんだ、光輝が」
「はい…髪の色とか…声とか…
微妙に違うとこはあるんですけど
雰囲気が丈にそっくりで…」
「うん…確かにそれだけ好きな人だし、
初恋って大きいもんね。それで光輝のこと
好きになっちゃったの?」
好き?…それは違う。
「好きっていうか…よく
分からないんです…。
確かに光輝は優しいし…そんなところも
丈に似てて惹かれるところは
ありますけど…」
「う~ん…難しいね」
香奈さんはそう言いながら車を止めた。
「はい、着いた。まぁ、あたしも
瞳ちゃんほどは長くないけど
光輝が【Seven】で働きだしてからの
知り合いだから何かあったら
連絡してよ。はいこれ」
そう言って名詞を出した。
「恋の相談なら大歓迎。
いつでも相談するよ?」
そう言ってにっこり笑う香奈さん。
「恋…あっ、ありがとうございます」
あたしはそれを受け取って車から降りた。
「本当!良かったね♪妊娠してなくて」



