「あらあら。香奈お嬢さま。雪お嬢さま。
行ってらっしゃいませ」
そう言って部屋に入っていった。
あたしは軽くおじぎをして
香奈さんについていった。
「どこかかかりつけの病院とかある?」
「あっ…いえ。あまり病院には
行かないんで」
「そうじゃああたしのいつも行ってる
大学病院行こうか」
「あっ、はい。ありがとうございます」
あたしはブーツをはきながら
お礼を言った。
鼻歌を歌いながら駐車場の車に
向って乗り込む橘香奈。
「あの…橘さん」
「何それ?香奈でいいよ~」
「はい…えっと香奈さん。
光輝って…何の仕事してるんですか?」
「光輝?あぁ、知らないの?
カメラマンよ」
「カメラマン!?」
あたしが驚いたことがおかしかったのか
くすくす笑いながら、
「と言ってもまだまだカメラマンの
卵でいっつも怒られてばっかり
なんだけどね?」
そうなんだ…じゃあ。



