「う、うん…」
あたしはおとなしく光輝についていった。
ドラマとかで見たことのある
豪華で広いリビング。
施設何個分なんだろう…。
あたしがそう思ってるうちに
橘家の人なんだろう…。
ぞろぞろとそろってみんなが
リビングのソファーに座った。
光輝はそれを見届けて話し出した。
「えっと…。雪。こちらが橘財閥の社長の
橘克己(たちばなかつみ)さん。
こちらが奥さんの香織(かおり)さん。
こちらが息子さんの克樹(かつき)さん。
それで…この子は俺が預かってる雪です」
「預かってる?」
その言葉に反応した橘香奈。
それに対して光輝はあたしと光輝が
出逢った日のこと。
あたしが松田にされたことを全て
話した。
なんでこの人達に話すんだろうって
思ったけど…光輝は考えがあるって
言ってたし…。
きっとこの人達が何か頼りになるんだと
思って何も言わなかった。
光輝が全て話し終わると社長の奥さんと
橘香奈はあたしを抱きしめてくれた。



