「なっなっなっ!!」
「お前本当に中1か~?」
「何なの!?年上だからってえらそう…」
怒りをぶつけながら近づいた時。
暗闇でよく見えなかったけど
今は月の光に照らされて分かる。
顔はあざだらけで口からは血が出てる。
息切れしてるし服も少し切れて
血が出てるみたい。
「あぁ?なんだ?」
「えっ…血…」
「あぁ…こんなのたいしたこと…っ!」
あぁ~…。
「ちょっと待ってて!」
丈をその場に待たせてあたしは
救急箱を取りに行った。
「ほら」
「え…いいよ」
「よくない!ここからばい菌入ったら
どうすんの?」
「うるせぇな!…ってぇ!」
「ほら!そんなに血が出てたら
絶対やばいって!おとなしくして?」



