roadside stone love

負けた方の女子は、しょんぼりとしながら自分の席に戻っていった。フッ......すまないな、これだけは譲れないのさ。悪く思わないでくれよ。

男子の方も決着が着いたようで、一人は背が小さく肥満体型の男子、もう一人は同じ小学校出身の男子に決まった。知っている人がいるのはありがたいことだ。

そのあともじゃんけんという名の決戦を交えながら、無事全委員会の委員を決めることが出来た。

キーンコーンカーンコーン――......

そのとき丁度よく鐘が鳴り響いた。

「ではこれで終わります。早速学級委員、号令を」

「はい」

歯切れの良い束の返事の後にまた気持ちの良い号令が掛かり、その授業を終えた。もう四時間目だ......残すはHRのみ。

俺はロッカーから通学カバンを引っ張り出し、机の中に入っている数少ないファイルと学校からの便りを雑に突っ込む。

そのあとはHRが順調に進み。

「さようなら」

帰宅へ。