パフェを食べ終えたわたしと彼は、ひとまず外にある椅子に座って休憩することにした。
少し寒いからなのか、わたし達の他に人はいない。
「なんで、そんなに元気がないの?」
「ううん……」
わたしは小さく小刻みに、首を横に振る。
「こら、嘘つくな」
顔を両手で挟んで、自分の方に向ける。
「何かあるんだろ? 言って。言わないと、この手、離してやんない」
素直になれない自分が、ともごもご言ってから、
「……嫌い」
という言葉を放ったわたし。
「だから、俺と一緒にいて楽しくなかったってこと?」
俺と一緒にいて楽しくなかった。
まるで、わたしが和馬を嫌っているみたいな言い方をしているよ。
まさか、『素直になれない自分が』という言葉を彼は聞き取れなかったということ?



