藍には悪いけど、

嬉しいと思ってしまった。

「そっかそっか」


俺の服をギュッと掴む藍をみて、


藍の彼氏なら、思いっきり抱きしめてあげられるのに。

今は、優しく、抱きしめ返すことしか出来なかった。