ずっと前、私たちがまだ6歳だった頃。 「準備しよ。」 私はいつもより早く家を出た。 考えたくなかった。あの優しい怜くんが、変わってしまったなんて。夢だと信じたい。 「奈瑠ちゃん!」 教室に入ると紗良ちゃんが駆け寄ってきた。 「昨日どうだった?ちゃんと、話せた?」 「ううん、私のこと忘れたみたい。」 「そんな、あんなに仲良かったのに。ごめんね、私余計なことしちゃった。」