ドキドキ×甘々恋愛

私はぎゅっと目をつぶった。

神様。仏様。守ってください!

そんな私の願いもむなしく……

「…おい」

とても冷たい声だった。

私はびくっと反応した。

そしてゆっくり振り返った。涙で視界がぼやけていた。

ぼやけていて”しゅん”の顔はわからなかったけど、驚いた顔をしていた。

「しゅん??どう?誰かいる?」

もうおしまいです…!

「…いえ…。ただの子猫でした。それより先輩。今日はもうやめにしません?」

えっ…。子猫??ですか?

「…えっ!ちょっ…!しゅん!なんでよぉ!」

女の人はまた焦ったような声をだした。

「…まぁ。泣いてる子猫ちゃんがいたんで…ね」

子猫ちゃんって……私のことですよね??

「はっ??ちょっ!しゅん!まってよぉ!!」

そういいながら女の人はかけていった。

助けて……くれましたよね…。

「ゆみ!!お待たせ!!って、どこにいんのよ!」

成ちゃんの声がした。私は安心したのか涙がまたでてきた。

「なっ成ちゃーーん!!!」

私は勢いよく成ちゃんに飛びついた。

「ちょっ!!ゆみ?!どうしたの?!」

成ちゃんは焦っていたけど、泣いてる私をみて背中を撫でてくれた。