「ひっ………！！やっやめて！！！！」

わたしの絶叫でうるさかった部屋いっきに静かになった。

「やめてぇ！！！叩かないで！！」

頭の中はぐちゃぐちゃでただただ絶叫した。

「ゆみ！！大丈夫だ！」

そんなわたしをお兄ちゃんはなだめようとする。

そしてあの優しい手でわたしの頭を撫でた。

けどその優しい手も今のわたしには恐怖でしかない。

そのときだった。

――ふわっ

誰かがわたしを抱きしめた。

お兄ちゃんじゃないことはたしかだったけどすごくすごく安心した。

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「…あの、すいませんでした！！」

やっと落ち着きを戻したわたし。

いつもならあんなことにはならないのに…。

今日初めてあんなことになった。

「いや……大丈夫だよ」

そう…ですよね。みんなひいてしまいますよね。

「…ゆみは男嫌いだから…」

お兄ちゃんは悲しそうにいった。

ごめんなさい…。お兄ちゃん。