「俺は兄さんの代わりなの?俺のことは見てくれないの?」
「えっ?リオン様?」
リオンが力を入れたため、掴まれた手が痛い。杏菜は「落ち着いてください」と言い掴まれていない方の手でリオンの肩をさする。するとリオンの頬が赤く染まった。
「ねえ、杏菜はさ兄さんと結婚するつもりなの?」
「それは……」
リオンに訊ねられ、杏菜は胸にそっと手を当てる。ダミアンのことを思うと、ダミアンに触れられると、この胸が高鳴っていく。その気持ちが何なのかもわかっている。しかし、その答えを誰にも言えていないのだ。
「俺は嫌だ!杏菜が王室に入るなんて、絶対に嫌だ!」
リオンはそう言い、杏菜を抱き締めてくる。杏菜は「リオン様!離してください!」と抵抗するが、男性の力には勝てない。リオンは杏菜を抱き締めたまま続ける。
「王室ってみんな憧れるけど、結局は鳥籠なんだよ。王室に入ったら女性は仕事なんてできないし、友達と気軽に遊びに行けない。杏菜が縛られるなんて、俺は嫌だ」
「えっ?リオン様?」
リオンが力を入れたため、掴まれた手が痛い。杏菜は「落ち着いてください」と言い掴まれていない方の手でリオンの肩をさする。するとリオンの頬が赤く染まった。
「ねえ、杏菜はさ兄さんと結婚するつもりなの?」
「それは……」
リオンに訊ねられ、杏菜は胸にそっと手を当てる。ダミアンのことを思うと、ダミアンに触れられると、この胸が高鳴っていく。その気持ちが何なのかもわかっている。しかし、その答えを誰にも言えていないのだ。
「俺は嫌だ!杏菜が王室に入るなんて、絶対に嫌だ!」
リオンはそう言い、杏菜を抱き締めてくる。杏菜は「リオン様!離してください!」と抵抗するが、男性の力には勝てない。リオンは杏菜を抱き締めたまま続ける。
「王室ってみんな憧れるけど、結局は鳥籠なんだよ。王室に入ったら女性は仕事なんてできないし、友達と気軽に遊びに行けない。杏菜が縛られるなんて、俺は嫌だ」


