……ふわっ 。

私の頭にレイの手がポンッと触れた。

「……!?」

「最近よく泣いてるけど、無理すんなよ。
……これ、やるよ。」

さっき持っていた 青い ビー玉を
わたしに 渡してきた。

「屋上に来た時は、俺が友達になってやるよ。」

そう言って、扉の方へ歩いて行った。

「……あの……!レイ……!さん……」

わたしは咄嗟にレイに声を掛けた。

「……ありがとう、ございます。」

レイは立ち止まって振り向くと、
手を振って屋上から出て行った。