ビー玉の初恋。

「……たしかに綺麗かも 。」

わたしは静かに答えた。

「お前、名前は?上履きの色的に2年か?」

「……そうです。2年C組の佐伯ミウ 。です」

「ふーん。俺は3年の佐々木レイ。よくここいるけど、友達いねぇの?」

「いないっていうか ……なんか、クラスに馴染めなくて。なんとなく泣きたくなったりひとりになりたいときによく来るの。」

わたしはポツリと答えた。

「その気持ちわからなくもねぇけど、
俺はなんとなくここが好きでさ。休み時間とか授業サボりてぇなって思ったときとかに来る。」