「最近屋上来ねぇからさ……なんか心配になって。ちょっと来いよ。話そう?」

わたしがゆっくり頷くと、

私の腕を引っ張り
屋上に向かう階段を登った。

いつもの屋上。
のはずなのに、胸が締め付けられた。

フェンスのそばにあるベンチに
2人で腰を掛けた。

ガサガサ、とビニール袋が擦れる音がした。

レイは何かを取り出し、
私に渡した。

「ほれ、やるよ。美味いぞ?」

そう言ってビー玉入りのラムネの瓶を
渡してきた。

「……あ、これ。よく駄菓子屋にあるやつ。」

「そう。俺、昔からこれ好きなの。一緒に飲もうぜ?」