授業が終わり、
教科書をロッカーにしまいながら
お昼の準備をしていた時。

見覚えのある人が
わたしの教室を覗きながらキョロキョロしていた。誰かを探してる……?

……!?

レイだった。

え、なんで?

「おーい!佐伯〜!」

クラスメイトの男子が私の名前を呼んだ。

「なんか、この人が佐伯に用があるってよ〜」

レイを指差しながら言った。

どうしたらいいんだろう……
どんな顔で、そんなことを考えながら
ゆっくりレイに近づいた。