ビー玉の初恋。

「……!?あ……危ないですよ。」

恥ずかしかった 。

わたしがよくここに居ることを

知られてたなんて 。

全然気づかなかった 。

その青年は 片手に青いビー玉を

持っていた 。

そのビー玉を 覗き込みながら
わたしを 見ていた 。

「別に平気だよ。てか、これ、ビー玉っつうんだけどさ、キラキラしてて綺麗だよなぁ。」

ビー玉を投げたり掴んだりしながら
そう呟いた 。