友達になってやる 。
初めて会った時にレイはそう言ってくれた。

それだけでも、
わたしは嬉しかった。

の、はずなのに。

なんだかちょっぴり寂しかった。

少しでもいいから、

特別だ って 思われたい、のかな。

友達でも
十分嬉しいのに 。

そんな気持ちを募らせながら、

今日もまた屋上にいく 。

「ミーウ」

レイが上から声を掛ける。

「今日は遅かったね、先生に呼び出しでもされてた?」

「んーん。日直だからさ。先生にクラスのみんなのノートを集めて持ってくるように言われちゃって。」