目が覚めるとそこには部屋着に着替えてる自分がいた。

私、あんなに酔っ払ってたのに自分で着替えたのかな??

「ん?」

モゾモゾとベッドの布団が動き出した気がして、見てみると

「湊くん!?」

「みなちゃん、もう起きたの?早いね」

何で!?
「湊くんがここにいるの!?」

「みなちゃんからぶつかってきたから介抱して上げたのにそれはないでしょ。しかも男と呑んであんなに酔うとかダメでしょ」


「ご、ごめん…」

い、言い返せない。

「もしかしてあの男の人彼氏なの??」

「違うよ。私彼氏いないし」

「じゃあ、俺と付き合おうよ」

「俺、みなちゃんのこと好きだし」

え??

「あれ?聞こえてない?」

幻聴かな?

「年上をからかっちゃダメだよ。湊くん」

そういうと後ろから抱きしめられた。


「俺、本気だよ」

「私も好きだよ。でも気持ちには応えられない」

「どうして?」

「だって、私と奏多くんは住む世界が違いすぎる」

「ねぇ、こっち向いて?」

私はぐるりと回って彼方くんの方を見る。

奏多くんは私の目をじっとみて

「俺1人前になったら、みなちゃんを迎えに行くからそれまで待ってて」


「うん、、」


「約束」

そう言って私たちは指切りをして抱きしめあった。