昔、あるところにとても幸せに暮している4人の家族が居ました。
父、母、姉、妹。貧乏でもすごくお金持ちでもない、だけどなに不自由のない暮らしをしていました。

そんなある日、父が言いだすのです、『ぜひお前と結婚させたい人がいる』と。
その人と妹のことを結婚させたいと。なぜ、姉ではなく妹とだったのか不思議で仕方なかったのに、「わかったわ、わたしその人と結婚します」。言い切った妹に姉は怒っていました、姉のわたしより先に結婚する妹が憎くてたまらないと言うかのように。
だけど姉の思いとは裏腹に結婚式の準備は進んでいきました。その間ずっと姉は不機嫌した、結婚式の日までずっと。

妹が結婚する王子様の家はとても裕福で、結婚式はお城で行い、とても華やかで上品。だけどとても賑やかで妹は結婚を決めてよかったと心から思っていました。その時、白い冷気が流れ込み、意識が遠のいていくのがわかりました。





目がさめるとそこはまるで、異世界のようでさっきまでいた場所ではなく一面ガラス張りの大理石のお風呂の中、外には雲が広がっていて、なんと3年の月日が経っていました。
時が止まっていたのです。

だけど目覚めたところなんの違和感もなく、妹と王子様は幸せな日々を暮らしていました。


ある日の夕食を’’回転寿司’’にしようと決めてから2人は準備をしてました。そこに彼女の母と姉がやってくるのです。
足もとに水のあるところで姉と妹、カウンターを挟んだ向かいに王子様と母。姉はやっと気持ちを伝えたのです。「わたしはあなたが嫌いなわけでもないし憎んでもいない、ただ、あなたが大好きなんだ。」と悲しい表情をした姉と抱き合った瞬間、水の中に引きずり込まれたのです。

苦しくてもがきました。

そこで思い出すのです、これは昔も今も続いてる、私が姉を殺さなければいけないと、姉もそれを望んでいました。
彼女も姉をとても愛していたから姉の胸の痛みがわかりました。姉は「今までごめんなさい」と心で語ると微笑みました。そして目をつぶり身を任せ、妹は涙を流しながら首を絞め殺しました。
それは三年前にかかった呪い。





あるところに男の子が、窓から逃げて外の草むらに飛び込みました。ガラス窓を足で割ってしまい血が建物に流れ込みました。
そこからまた始まる。

悪いことをした人は必ず、呪われるの。