メイド長に聞かれ、ミレイナは少し考えてからおずおずと口を開いた。

「作業用に、フード付きのケープがほしいのですが用意して頂けないでしょうか? ほら、埃とかがひどそうなので……」
「わかったわ。手紙を書くから、それを持って衣装部屋にいって受け取っていらっしゃい」

 メイド長は特に疑問を持つことなく頷く。

「ありがとうございます!」

 ミレイナはぱあっと表情を明るくして、お礼を言った。