竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~

 元気づけるように言うと、ジェラールは少し考えるように押し黙ったが、すぐに顔を上げた。

「そうか。では、その言葉を信じるとしよう。邪魔をしたな」

 ジェラールは話は終わったとばかりに立ち上がる。ミレイナは肝心のことを伝え忘れていることに気が付いた。

「あの、陛下」
「なんだ」

 ジェラールがこちらを振り向く。

「助けてくれて、ありがとうございます。私のことも、そのウサギのことも」

 一瞬驚いたような表情を見せたが、ジェラールはほんの少しだけ口角を上げた。

「構わない。傷が治るまで、ここで癒やせばよい。困ったことがあればメイドに伝えよ」

 ジェラールについて行こうと立ち上がったゴーランは、一旦立ち止まるとこちらに歩み寄ってきて、クンクンと鼻を寄せる。そして、ブンブンと尻尾を振った。

「ふふっ、いい子ね。可愛い」