竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~

 ミレイナはいささかの居心地の悪さを感じてい身じろいだ。うそは言っていない。
 以前──前世のペットショップ店員だったときに犬や猫、小鳥やウサギも世話していた。

「ウサギは森で一匹で生きていけるものか?」
「元々森で一匹で生きていたなら、大丈夫ですよ」

「寒さで震えていないだろうか?」
「もふもふの毛で覆われていますからね。大丈夫かと」

「食事に困っていないだろうか?」
「なんでも食べるんで平気です。その辺の草とか探して食べます」

 なにも心配する必要ないと言い放つミレイナに対し、ジェラールはなおもなにか言いたげな表情を浮かべる。

(もしかしてこの人、本気で心配しているのかしら?)

 ここにきてミレイナはようやく理解した。
 ジェラールは、ララがいなくなって心配しているのだ。この気に掛け方は、食べられなくてがっかりしているというものではない。

「陛下、大丈夫です。そのウサギはきっと元気にしています」