竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~

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 調印式はアリスタ国の宮殿の、舞踏会などが開催される大ホールで行われた。
 周囲にはアリスタ国とラングール国の関係者が多く集まっており、ミレイナはその末席に並んだ。

(あ、ジェラール陛下だわ……)

 ミレイナは久しぶりに見るジェラールの姿に、表情を綻ばせる。
 式典用の正装だろうか。
 中央に立つアリスタ国王と並び立つジェラールは、豪華な飾りが付いた貴族服を着ていた。そして、何かを探すようにゆっくりと周囲を見渡していた。ミレイナはその様子をじっと見守る。

 ジェラールがこちらを向いたとき、その秀麗な顔の口元に笑みが浮かぶ。

(こっちを見て、笑った?)

 気のせいかもしれない。
 けれど、ミレイナはジェラールに反応するようににこりと笑って見せた。