竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~

 ミレイナはぎゅっと目を瞑り天を仰ぐと、覚悟を決めてジェラールを見つめる。

「はい、そうです。私は獣人です。ウサギの」

 ミレイナはそう言うと、視線を伏せる。
 ジェラールの視線が自分に降り注いでいるのが、痛いほどわかった。

 次の瞬間、ぐいっと腕を引かれてあたたかな温もりに包まれる。
 ジェラールの腕に囲われ、ミレイナは戸惑った。

「……陛下?」
「無事でよかった」

 ぎゅうぎゅうと力強く抱きしめられ。頭上からほっとしたような声が落ちる。
 ジェラールに抱きしめられただけで、先ほどまでの恐怖心が全て溶けてゆくのを感じた。

 こんなにもこの人はララを心配してくれていたのかと、ミレイナは安心させるようにおずおずとジェラールの背中に手を回した。

「私は無事です。だって、陛下が二回も助けてくださったではないですか」