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 魔獣舎に戻ると、リンダが魔獣の相手をしてやっていた。ミレイナが戻ってきたことに気付くと、笑顔を向ける。

「お帰り、ミレイナ。なんの用事だったの?」
「行政区の侍女役になれって」
「えー! すごいじゃない!」

 リンダはぱあっと表情を明るくする。
 ミレイナはそれを見て、きっとこれが普通の反応なのだろうなと思った。無理に笑おうとするけれど、笑顔が引き攣ってしまった。
 リンダはそれを、敏感に感じ取ったようだ。

「ミレイナ、もしかして嫌なの?」
「うーん、そういうわけじゃないんだけど……」

 言葉に詰まってしまい、ミレイナは俯いた。