竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~

 ミレイナはじっと考える。もし、自分が探している子供の立場だったとして、迷子になったとしたらどうするだろう? 

[王宮は見えた?]
[見えなかったわ]

 自力で帰ろうと空からまずは王宮を探すのが普通だ。
 そして、もしそれが見えなかったら?

[もしかして……]

 普通であれば、誰か自分を保護して一緒に帰る道を探してくれるような大人を探すはずだ。そして、迷子になった子供は竜人。崖の上にいるというドラゴン達を竜人の大人だと思い込んでそちらに向かったのではないだろうか。

(ここで匂いが途絶えているのは、きっと空を飛んでいったせいだわ)

 なんとかしてその崖のほうに行かなければ。ミレイナはキュッと唇を引き結ぶ。

[みんな、その崖のほうに行きましょう。ラト、案内して!]
[うん、任せて]

 ラトはトタトタと森の落ち葉の上を走り抜ける。
 ミレイナは息を切らせながら、その後ろを追いかけた。