[みんな! もう一度ゲームしましょう!]
[え? 本当? やるやる!]

 ミレイナの掛け声に、シェットがまず最初に飛び出してきた。ラトも乗り気なのか、高い場所にある寝床から駆け下りてきた。

[今日はいつもとルールが違うわよ? このハンカチの持ち主の男の子──クレッグ君を探すの。場所は、魔獣の森全体です]
[なんだか面白そう!]

 シェットとエミーナが叫ぶ。

[えー、そんなに広くて見つかるかなぁ?]

 レイーコは自信なさげに尻尾を下ろす。

[とにかく、行くわよ!]

 ミレイナはそう言うと、早速動物たちを連れて魔獣の森へと向かったのだった。