そのとき、リンダの後方の遙か遠くを竜が飛んでいるのが見えて、ミレイナは目を細めた。後ろに誰かが乗っているように見えたのだ。
「あの竜、誰か乗っている?」
「え、本当?」
リンダが後ろを振り返り、そちらを眺める。
「ああ、あれ。いいなあ」
「え?」
「あれはデートよ。前に言ったじゃない。竜化した男性の背中に乗せてもらえるのはね、特別なデートなんだよ。ほら、飛んでいるときの背中って無防備になるでしょ? そこに乗せるくらいだから、『あなたは私にとって、特別な人です』って愛の告白をしているのと同じなの。プロポーズみたいなものかな」
「へえ……。素敵ね」
確かに、以前そんな話を聞いた気がする。
ミレイナは薄らと茜色に染まった空を悠然と飛ぶ竜を見つめる。
ミレイナは空を飛ぶことができない。あの背中に乗ったら、一体どんな景色が広がっているのだろうと思った。
「あの竜、誰か乗っている?」
「え、本当?」
リンダが後ろを振り返り、そちらを眺める。
「ああ、あれ。いいなあ」
「え?」
「あれはデートよ。前に言ったじゃない。竜化した男性の背中に乗せてもらえるのはね、特別なデートなんだよ。ほら、飛んでいるときの背中って無防備になるでしょ? そこに乗せるくらいだから、『あなたは私にとって、特別な人です』って愛の告白をしているのと同じなの。プロポーズみたいなものかな」
「へえ……。素敵ね」
確かに、以前そんな話を聞いた気がする。
ミレイナは薄らと茜色に染まった空を悠然と飛ぶ竜を見つめる。
ミレイナは空を飛ぶことができない。あの背中に乗ったら、一体どんな景色が広がっているのだろうと思った。



