◇ ◇ ◇
ミレイナ一行はいつものように王宮の庭園を突っ切って裏口へと向かう。
雨が降っていなければ一日最低一回は散歩にいくようにしているので、だいぶ慣れたものだ。
途中、ミレイナはメイド服姿の一行が前から歩いてくるのに気付いた。集団はミレイナ達に気付くと、こそこそなにかを話しながら、脇道へと逸れてゆく。
「見て、あの子まだ辞めていなかったのね」
こちらを見つめるメイドの一人がそういう言うのが聞こえ、ミレイナはそちらに視線を向けた。
「まあ! 先日陛下の元に押しかけて罰を受けたというのに、今度は下男を誘惑しているなんて。本当に節操がないわ」
若いメイドが驚いたように口元に手を当ててこちらを見つめている。
「およしなさい。人には釣り合いというものがあるのです」
落ち着いた態度でそれを制したのは、いつぞやにジェラールの部屋にお茶を運んできた、あの金髪のメイドだった。
「そうですわね。下女と下男なら確かにお似合いですわ。それにしても、よく陛下のお部屋まで入り込むことができたものだわ。知らない間に入り込むネズミみたい」
「まあ、ネズミですって!」
ほほほっと嘲笑の笑い声がしてミレイナはムッとした。
正々堂々正面から本人に案内されて部屋に入りましたけど、なにか? と言ってやりたい。もめるだけだから、言わないけど。
ミレイナ一行はいつものように王宮の庭園を突っ切って裏口へと向かう。
雨が降っていなければ一日最低一回は散歩にいくようにしているので、だいぶ慣れたものだ。
途中、ミレイナはメイド服姿の一行が前から歩いてくるのに気付いた。集団はミレイナ達に気付くと、こそこそなにかを話しながら、脇道へと逸れてゆく。
「見て、あの子まだ辞めていなかったのね」
こちらを見つめるメイドの一人がそういう言うのが聞こえ、ミレイナはそちらに視線を向けた。
「まあ! 先日陛下の元に押しかけて罰を受けたというのに、今度は下男を誘惑しているなんて。本当に節操がないわ」
若いメイドが驚いたように口元に手を当ててこちらを見つめている。
「およしなさい。人には釣り合いというものがあるのです」
落ち着いた態度でそれを制したのは、いつぞやにジェラールの部屋にお茶を運んできた、あの金髪のメイドだった。
「そうですわね。下女と下男なら確かにお似合いですわ。それにしても、よく陛下のお部屋まで入り込むことができたものだわ。知らない間に入り込むネズミみたい」
「まあ、ネズミですって!」
ほほほっと嘲笑の笑い声がしてミレイナはムッとした。
正々堂々正面から本人に案内されて部屋に入りましたけど、なにか? と言ってやりたい。もめるだけだから、言わないけど。



