竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~

 昨日だって、ララのことを未だに心配して探してくれていた。

「陛下、ありがとうございます」

 ミレイナはおずおずと、口を開く。

「ああ、構わない。明日もまたあそこに立たれたら、目障りだ」

 ジェラールはこちらを見ることもなく、冷たく言い放つ。

「よろしければ、たまに魔獣舎に遊びにきてください。あの子達は、自分達を助けてくれた陛下をとても慕っていると思うのです」

 ジェラールはミレイナから誘われたのが意外だったのか、顔を上げるとわずかに眉を寄せた。

「……。俺は忙しい」
「そうですか」

 ミレイナはしゅんと肩を落とす。
 けれど、すぐに『いかない』とは言わなかったことに気付き、今度は無性におかしくなる。

「では、お時間ができたときにいらっしゃってください。お待ちしておりますね」

 ジェラールは今度は何も答えなかったけれど、ミレイナはちっともそれが不快に感じなかった。