整いすぎた美貌は、ジェラールをより近寄りがたい雰囲気にしている。
その見た目だけなら、『白銀の悪魔』の呼び名も違和感がない。
けれど──。
ミレイナは静かにカップに口を付けるジェラールを見やる。
「なんだ?」
「いいえ、なんでもございません」
視線を感じて眉を寄せるジェラールに、ミレイナは小首を傾げて答える。
(ジェラール陛下は、もしかしたら私が思っているよりもずっとお優しい方なのではないかしら?)
ミレイナはふと、そんなことを思った。
ララとしてジェラールと一緒に過ごした二週間、ジェラールは酒を嗜んだり水を飲むことはあっても、ハーブティーなど一度たりとも頼んだことがなかったことをミレイナは知っている。
ジェラールが部屋に来いと言ったのは、恐らくミレイナが寒さで震えていたからだ。
そして、このお茶はジェラールのためではなく、ミレイナのために用意したに違いない。
その見た目だけなら、『白銀の悪魔』の呼び名も違和感がない。
けれど──。
ミレイナは静かにカップに口を付けるジェラールを見やる。
「なんだ?」
「いいえ、なんでもございません」
視線を感じて眉を寄せるジェラールに、ミレイナは小首を傾げて答える。
(ジェラール陛下は、もしかしたら私が思っているよりもずっとお優しい方なのではないかしら?)
ミレイナはふと、そんなことを思った。
ララとしてジェラールと一緒に過ごした二週間、ジェラールは酒を嗜んだり水を飲むことはあっても、ハーブティーなど一度たりとも頼んだことがなかったことをミレイナは知っている。
ジェラールが部屋に来いと言ったのは、恐らくミレイナが寒さで震えていたからだ。
そして、このお茶はジェラールのためではなく、ミレイナのために用意したに違いない。



