……そして遂に来てしまった、この日。


そう、お父さんの再婚相手との顔合わせ。


だから、今日の夜ご飯は外食で、ファミレスで待ち合わせになっている。


優しい人だといいけれど……シンデレラの義母さんみたいな人だったらどうしよう。


……まぁ、お父さんが選んだ女性だもん、大丈夫だよね。



「結那、大丈夫? 顔色悪くない?」



美妃が心配そうに覗き込んできた。


今は、学校のお昼休み。


いつも通り、4人でお昼を食べている最中だ。



「……ああごめん、大丈夫だよ! 元気元気!」


「ほんとに元気な人は、そんな無理に笑顔作らないって。何かあったんでしょ?」



麻里にまで心配されてしまった。


美波は、ハラハラしたような目でこちらを見ている。


美波には、全部話してあるんだ。


でも、麻里と美妃には話してないんだよね。


別に、2人を信用していない訳じゃない。


けど、なんとなくこんな真面目な話はしたことがなくて……。



「ほんとに大丈夫だから! 3人に心配して貰えるなんて、私は幸せ者だね!」


「…………。」


「……え? 私、なんか変なこと言った?」


「結那! 大丈夫!? ほんとに心配! 結那がそんなこと言うなんて、熱でもあるんじゃないの!?」



ま、麻里、それ何気に酷い……。



「結那。何かあったら1人で抱え込まないで、ちゃんと私たちに相談してね?」


「美妃ぃ〜、ありがとぉ〜!」



美妃はほんとに優しい。


今はきっと、私のことを考えて深くは聞かないでくれたんだよね。


ありがとう、3人とも。


お陰で大分、勇気づけられたよ。