「ねえ?」

 今田はプリン博士の肩を軽く叩いた。

「プリンを一年間毎日届けますんで」

 と、マネージャーが言った。

「立ったまま寝ている!」

 今田は考え事をしていると思っていた。

「プリンを毎日届けるんだプル!」

 プリン博士は急に目を覚ました。

 現金より現物支給を選んだ。欲がないのか抜けているのか普通では考えられない。今田の思考は再び停止をせざるを得ない。

 そうとも知らずに、プリン博士はのど飴を受け取ると、机にばらまいた。

 何をする?

 聞いたところで返答があるはずもなく、今田は見守るだけだった。