SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「……あっ⁉︎ なんだっ……どうしたっ!」
「——もうっ! 美空っ!」


「だって知らなかった! あたしの知らない所でそんな!」


「ああ⁉︎」


「本当なの佑影! ずっとあたしのバイト見てたの⁉︎ あたしのせいでケガしたの⁉︎」


「……っ、おいグリム!」
「ごめん……だって……」


「……佑影、 ごめん、 あたし……」


あたしはどんより下を向く。


「……ハア、 ……チッ、 そんな訳ねぇだろーが!」


怒ったように佑影はあたしにそう言った。


「……え?」


「オレはそんなに暇じゃねぇし。ずっと見てるとか……出来る訳ねえだろ!」


「……だって、 グリムが……」


「さあな、起きてても寝言いう奴だ。おかしな夢でも見たんじゃねぇのか?」


「佑影っ、」


「でも、その手は? どうしたの?」


「……こ、 れは……」


困ったように佑影の眉間にシワが寄る……


「……噛み付いたんだ、 自分でな」


「……え?」


「腹が減ってたんだ。 よくある事だ」


「よくあるって……佑影はバカなの?」


「お前に言われたくねぇなっ!」


「だって、 変!」


「お前よりはマシだっ!」


唖然とするグリムの前、

あたしと佑影はよく分からない言い争いを繰り広げた。