SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

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「どうしたの? ぼーっとして」


一時間目が終わった休み時間、グリムがあたしに聞いてくる。


「うん?」


「考え事? 何か悩みでもあるの?」


「……まあ、 いろいろ……」


「え⁉︎ 珍しくない⁉︎ 美空が悩むなんて!」


「悩むっていうか、 それもあるけど……」


「……? なに?」


「思い出したんだ、風紀委員の言葉。 湧人が、何か言ってくれてたんだ」


「……王子?」


「うん。 だから風紀委員、最近うるさくなかったんだ。 今日は捕まっちゃったけど」


「……へぇ、」


「あたし知らなくて。 そうだったんだって分かったら、なんか心があったかくて……」


「…………」


「やっぱり湧人だ。 昔から、いつもあたしを気にかけてくれて……」


「…………」


何故かグリムが下を向く。


「王子だけじゃないよ」


ボソッとあたしにつぶやいた。