SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「信頼のおける風紀委員さんだからこそ打ち明けたんだ。 だから今回は大目に見てくれないかな?」


「そういう事なら、 もちろん……」


「ありがとう。 理解ある風紀委員さんで良かったよ」


湧人はにこっと笑ってみせる。

風紀委員はますます顔を赤くして素早くそこから立ち去った。


「……ありがとう、 湧人……」


「ううん、これぐらい何とも。 それよりカラコンは持ってきてるの? 美空、 あんまり目立っちゃだめなんだろ?」


「うん、何個かバッグに入ってる」


あたしは途中にあるベンチでごそごそバッグをあさる。

素早くカラコンを装着した。


「……ん、完璧」


さっきみたいな作り笑いじゃない、自然な笑顔に見とれてしまう。

そういえば最近、笑ってる湧人が増えた気がする……


「どうかした?」


「……ううん、別に」


「あっ、それより昨日どうだった? LINE……メールしたんだけど……」


「……え?」


「ほら、緊急の仕事」


「あ〜、うん。 カミツキガメが逃げたんだ。 それで危険で緊急で」


昨日の事を話しながらあたしは湧人と廊下を歩いた。