「……は? 私の言う事が聞けないっていうの⁉︎」
「そうじゃなくて、つける事は出来るんだ」
「あなたっ! おかしな屁理屈言ってないでさっさとそれを取りなさいっ!」
すると、
「どうしたの⁉︎」
誰かがサッと割り込んだ。
「……た、橘王子っ!」
すぐに風紀委員の顔が赤くなる。
……あ。
そこにいたのは湧人だった。
走ってきたのか少し息が乱れている。
「湧人、風紀委員が目玉取れって言うんだ」
「……え⁉︎」
「……そっ、そうじゃなくてっ……カラコンを外しなさいと注意を……していたんです」
「……あ、 ……ああ、」
湧人はあたしをチラッと見る。
「……実は、ここだけの話にして欲しいんだけど……」
声を潜めて話し始めた。
「美空、ハーフなんだ。 だからこの目の色は本来の色で……」
「……え⁉︎」
「でも協調性を重んじる学校の風紀を乱したくない一心で今まで黒のカラコンを……。 そうする事であえて目立たないようにしてたんだ」
「……そう、 だったの……?」


