SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「あ〜、この屋敷に入ったのは初めてだから、落ち着かなくて……」


「ああ、そういえばそうだったね」


「ずいぶん前と違うんだね。 広いし、なんか外国っぽい。 知らない人もいるし……」


「日本家屋じゃないからかな。 あの人たちはメイドさんだよ。 何人かは住み込みで働いてもらってるんだ」


「……メイド……」


あたしが来た時、何故かそのメイドさんたちの顔がピリッとした。

すぐに笑顔になったけど、引きつった笑顔というか、内心探るような目であたしは見られたのだ。


「……ふうん。 ほんと、前とは違う」


「……? この家、あんまり好きじゃない?」


「ううん。この家もいいけど、前の家も好きだったから。 あの家、今はどうなってるの? ……あっ、そういえばお婆ちゃんは⁉︎」


すると湧人は表情を変えた。

沈んだような、急に暗さが前に出る。


「……死んだよ、婆ちゃん……脳梗塞で。 家もここに越してから取り壊したんだ」


「……えっ、」


あたしはすぐには状況が飲み込めなかった。

そんなあたしに湧人は言葉を付け加える……