SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「……え?」


「だってこの木があったから、美空、あの時ここに来てくれたんだろ?」


……あ、


「……そっか」


初めて湧人に会った、 あの日……


「あの時は人が入り込んでてびっくりした……いきなり突き飛ばされるしさ。 かなり動揺させられたけど、 でも……」


ゆっくりと湧人の視線が下りてくる。


「あの時からオレは美空に惹かれてた」


目を合わせ、湧人があたしにそう言った。


「もう一度、ちゃんと言いたかったんだ。 この木の前で……」


「……え、」


「オレは美空が好き。 初めて会った時からずっと美空が好きだった」


「…………」


昼休みの時と同じ湧人がここにいる。

まっすぐ見つめる銀の瞳……

瞳の奥には熱がこもり、あたしを捕らえて離さない……



「……湧人、 あたし、 どうしたら……」


「……ん?」


「……分からないんだ。 好きって言われて、あたしは湧人にどうすれば……」


すると湧人はクスッと微笑んだ。