それからは、あたしの事ばかりに話が集中した。
途中、何度かうまく説明できなくても、湧人にはちゃんと通じてる。
「それでね、この間のアルバイトが——」
ふと気付いて口を止めた。
いつの間にか見覚えのある街並みが広がっている……
……あ、れ……
「……ここは……」
「あんまり変わってないだろ? 何軒か家は建ったけど」
……やっぱり……
そこは五年前、あたしの生活圏内だった。
……と、いう事は——
「着いたよ」
間もなく湧人が立ち止まる。
そこには立派な門構えの大きな屋敷が建っていた。
「……湧人、 ここ……」
「オレの家だよ。 今はここに住んでるんだ」
「……え、」
——キィ……
センサーで門が勝手に開いてゆく。
「さ、入って」
湧人はあたしを招き入れた。


